私は造船関連の現場で働いていた経験があります。船を造る人、整備する人、海を走る船を守る人。瀬戸内の地域には、目立たなくても長年その仕事を続けてきた人たちがいます。今、Web・AIの仕事を通じて中小企業の経営者の隣に立つようになって、現場で感じていたことが何度も思い出されます。
船長は、最後は一人で判断する
海に出れば、簡単に誰かに頼れるわけではありません。航路の選択、天候への対応、トラブル時の対処 ─ 船長は責任を背負いながら、自分で決めていく必要があります。
経営者も同じです。売上、人材、新規事業、変化への対応。最終的には自分で決めなければなりません。会議で意見をもらっても、判断するのは経営者一人です。この孤独は、外から見ているだけでは分からない種類のものだと感じます。
だから、整備の存在が大事
船が安全に進めるのは、船長の腕だけではありません。出港前に船体を点検し、必要な修理をして、整備記録を残しているドックの存在があるからです。船長は、整備された船で出ていく安心感を背中に乗せて、海に出ます。
経営者の航海にも、同じ役割を担う存在が必要です。判断するのは経営者でも、判断材料を整え、現状を見える化し、選択肢を一緒に考える人がいるのといないのとでは、進める距離が変わります。
瀬戸内のものづくりの精神を、Webへ
「ものを大事に使う」「壊れる前に直す」「目立たないけど確かな仕事をする」 ─ 瀬戸内のものづくり文化には、地味だけど大切なことが詰まっています。
WebやAIの仕事も、ともすると派手な事例ばかりが目立ちます。けれど、地方の中小企業に本当に必要なのは、毎月少しずつ整備されて、確実に前へ進める状態だと思っています。NY33は、その役割を担う会社でありたい。
造船の現場で学んだ、整備という仕事の重み